田中正之|二元論と境界をめぐって

July 8, 2009|講義

講座「THEORY ROUNDTABLE」の一環として、西洋近現代美術史を専門とする田中正之氏による講義が、6月25日にな行なわれました。

ジャック・デリダの『散種』に含まれる、プラトンの『パイドロス』の読解を出発点に、モダニズムの美術における二元論的(二項対立的)な思考と、それをつき崩していくポスト・モダニズム的な作品のあり方を検証しました。
境界的な場所の侵犯、中間地点で起こる現象の重要性においては、ポスト・コロニアリズムの理論家、ホミ・バーバの思想を取り上げました。またバーバが二元論的な図式を脱構築するものとして注目したルネ・グリーンの作品や、重層的な二元論的問題を先鋭化した、シャジア・シカンダーや郭仁植などの作品が孕む問題を分析しました。

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