松浦寿夫|「〈無いもの〉がある」ことについての考察

December 28, 2009|講義

講座「THEORY ROUNDTABLE」の一環として、松浦寿夫氏(西洋美術史、美術批評)による講義が、10月22日、12月17日の2回にわたって行われました。

講義では、分割されない単一の空間を目指した絵画が、構造的には何も描かれていないキャンバスと等価性をもち、交換が成り立ってしまうという問題から、主にクレメント・グリーンバーグの「抽象表現主義以後」(『グリーンバーグ批評選集』)が取り上げられました。さらに、そうした交換を支えている「フレーム(物理的な限定)」や、「リプレゼンテーション(再現・代理)」を不可能にしてしまう「ホームレス・リプレゼンテーション(帰することなき再現性)」の問題などが分析され、絵画作品における「無いもの」について考察されました。

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